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LEARNING WITH IVY

バジルの特徴を知る5つの話|香り・葉色・増え方

記録・編集:WEB先案内 · 公開 2026年9月19日 · 更新

温室に並ぶ緑色と紫色の葉のバジルのイラスト
記事のテーマを表すイメージ
読み始める前に

身近なバジルにも、香りや色の違いがあります。まずは5つの話題から、観察したいことをひとつ見つけてみましょう。

毎日見ているバジルにも、ちょっと意外な一面があります。知ってから眺めると、葉や花の見え方が少し変わるかもしれません。

ここではバジル一般の知識を紹介します。ivyのお部屋で育てている株の品種は未確認です。観測データから判明した事実とは分けて読んでください。

01 ミントと同じ「シソ科」の仲間

料理用のスイートバジルの学名は Ocimum basilicum。属名と種小名を並べる二名法の書き方で、ミントやローズマリーと同じシソ科に属します。シソ科は、茎の断面が四角いこと、葉が節ごとに向かい合ってつく対生、花びらが上下に分かれた唇形花という特徴で見分けられます。バジルの茎を指でつまむと角ばっているのが分かります。出典:英国王立植物園キュー

今日の発見:バジルと、知っているハーブの葉を見比べてみましょう。どこが似ていて、どこが違いますか?

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02 レモンやシナモンの香りのバジルもある

香りの違いは、葉の精油にどの成分が多いかの違いです。同じ種でも主成分の組み合わせが決まったいくつかの型に分かれ、これを化学型(ケモタイプ)と呼びます。

90系統を調べた2026年の研究では、リナロール型(57系統)、メチルカビコール型(24系統)、シトラール型、ケイ皮酸メチル型、メチルオイゲノール型の5つが見つかりました。レモンのような香りはシトラール、シナモンのような香りはケイ皮酸メチル、アニスに似た甘い香りはメチルカビコールによるものです。出典:Chemical profiling and chemotypic diversity of basil genotypes(BMC Plant Biology, 2026) イリノイ大学エクステンション

90系統を調べて見つかった5つの化学型(BMC Plant Biology, 2026)
化学型 系統数 香りの印象
リナロール型 57 花のような、さわやかで少し辛い
メチルカビコール型 24 甘く鋭い、アニスに似た
シトラール型 — レモンのような
ケイ皮酸メチル型 — シナモンのような
メチルオイゲノール型 — あたたかい、クローブのような

今日の発見:いつもの収穫のときに、香りを自分の言葉で一つ残してみましょう。「さわやか」「甘い感じ」でも十分です。香りだけで品種を断定する必要はありません。

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03 紫色の葉も、バジルらしさ

紫色のもとはアントシアニンという色素です。フラボノイドの仲間で、細胞の液胞にたまります。液胞のpHや一緒にある金属イオンによって赤寄りにも青寄りにも見えるため、同じ色素でも品種や部位で色合いが変わります。

もともと紫色の葉をつける品種もあるので、「紫だから元気がない」とは限りません。品種の特徴と、育てている途中で起きた色の変化を分けて見るのがコツです。出典:キュー「Brilliant basil」

今日の発見:自分の株の「いつもの葉色」を写真に残しましょう。照明と撮影角度をそろえると、次の写真が比較しやすくなります。

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04 茎から根が出て、もう一株になることも

切った茎の、もともと根ではなかった場所から出てくる根を不定根といいます。植物の細胞は分化したあとでも別の器官をつくり直せる性質(分化全能性)をもち、発根には植物ホルモンのオーキシンが関わります。市販の発根促進剤にオーキシンの仲間が使われるのはこのためです。

キューでは、水に挿した茎を発根させ、その後土へ植える方法を紹介しています。出典:キュー「Brilliant basil」

次の楽しみ:剪定した元気な茎があれば、別の容器で発根を観察するのも一案です。根が出るまでの日数を決めつけず、変化した日を記録してみましょう。

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05 葉を収穫することが、枝を増やすきっかけに

茎の先端を摘むと枝分かれが進むのは、頂芽優勢が解けるからです。ふだんは頂芽でつくられたオーキシンが下へ運ばれ、わきの芽(側芽)の伸長を抑えています。先端を取り除くとその抑制がなくなり、側芽が伸びはじめます。摘心はこのしくみを利用した作業です。

葉の収穫を重視する栽培で花芽を摘むのは、花をつくる方向へ資源が回るのを抑えるためです。花を観察するか、葉を育てるかで、お世話の目的が変わるのも面白いところです。出典:イリノイ大学エクステンション

摘芯を「いつ」行うかで、収穫する葉のやわらかさも変わるかもしれません。やわらかい葉、硬い葉。摘芯のタイミングで変わる? →

今日の発見:茎の先にあるのは新しい葉でしょうか、それとも花芽でしょうか。摘む前に写真を残して、後日の枝の変化と比べてみましょう。

摘心すると枝が増えるしくみ

摘心する前

頂芽のオーキシンが側芽を抑える

先端を摘んだあと

抑制が解けて側芽が伸びる

頂芽でつくられたオーキシンが下へ運ばれ、わきの芽の伸長を抑えています。先端を摘むとその抑制がなくなり、側芽が伸びはじめます。

先っぽを摘まれるのはちょっとさびしいけど、そのぶん枝が増えるんだ。葉をたくさん収穫したいときの手だね。

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ひとくちクイズ

紫色の葉を見つけたら、すぐに不調だと判断してよい?

答えを見る

いいえ。アントシアニンは品種の特徴として最初からつくられることもあれば、強い光や低温などがきっかけで増えることもあります。まず品種と普段の葉色を確かめ、以前の写真と比べましょう。

成長の記録で、葉や枝を見てみる →

出典確認:2026年9月19日。紹介した知識は植物の種類や生育条件によって当てはまり方が異なります。

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実際の記録で確かめる

掲載済みの日記写真を2026年10月2日に見直しました。日付は日記の記録日です。撮影の距離・角度・光が異なるため、写る大きさや色の差だけから生育効果を計算していません。

植物の入った容器が3つ、土の入ったIvyが1つ、床の上に並んでいます。
2026-07-24の記録。植物の入った容器が3つ、土の入ったIvyが1つ、床の上に並んでいます。 この写真の日記を読む

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まとめ:紫の葉は、品種か途中の変化かを分ける

この記事で、どこまで言えるか
区分 内容
出典から言えること 料理用のスイートバジルは Ocimum basilicum で、ミントやローズマリーと同じシソ科です(四角い茎・対生・唇形花)。90系統を調べた研究では、リナロール型57系統、メチルカビコール型24系統のほか、シトラール型、ケイ皮酸メチル型、メチルオイゲノール型の5つの化学型が見つかりました。紫色のもとはアントシアニンで、液胞のpHや金属イオンによって色合いが変わります。切った茎から出る不定根には、分化全能性と植物ホルモンのオーキシンが関わります。摘心で枝分かれが進むのは、頂芽優勢が解けるからです。
仮説のままのこと 摘芯の時期によって、収穫する葉のやわらかさが変わるか。
未確認のこと このお部屋で育てている株の品種。香りだけで品種を断定することはできません。
注意して読むところ ここで紹介しているのはバジル一般の知識です。当てはまり方は植物の種類や生育条件によって変わります。観測データから判明した事実とは分けて読んでください。

紫色の葉を見つけても、すぐ不調とは限りません。品種の特徴と、育てている途中で起きた色の変化を分けて見るのがコツです。

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この疑問から、次に読む

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