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LEARNING WITH IVY

ivyって何?表情で植物のようすを見せる鉢の中身

記録・編集:WEB先案内 · 公開 2026年10月5日 · 更新

ivyって何?表情で植物のようすを見せる鉢の中身のイメージ
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特許は実施形態の設計です。この個体がその通りに動く根拠にはなりません。

資料確認:2026年10月5日。この記事は、特許の資料、意匠登録(見た目の形を守る登録)、代理店の製品ページ、報道をもとにした説明です。このお部屋の個体を分解して確かめたものではありません。

ivyは、植物のようすを表情で見せる鉢

このサイトで「ivy」と呼んでいるのは、植物を植える鉢そのものです。鉢の正面に小さな画面があり、顔が表示されます。土が乾いてくると、しょんぼりした顔になります。さわると、うれしそうな顔に変わります。

開発しているのは PlantsIO、日本での販売は Real style が担っています。その Real style のプロジェクトページでは、表情の数を「70以上の表情で感情を表現」と説明しています。報道では「70種類の表情」と書かれ、海外の販売店のページには「100以上」とあります。数え方の基準が示されていないため、このサイトでは代理店のページにある「70以上」を使い、他の数字は併記にとどめます。出典:Makuake のプロジェクトページ(実行者 Real style)、Forbes JAPAN(2023年1月)。

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中は3つの入れ子になっている

同じ系列のプランターについて、特許資料が公開されています。素性は次のとおりです。

  • 公開番号:特許 US20250374876A1
  • 出願番号:US18/740,366(2024年6月11日 出願)
  • 発明者:Gaoran SUN、Weikang XIN、Zhe Zhang の3名
  • 出願人:Wuxi Coast Redwood IoT Technology Development Co., Ltd
  • 状況:2026年10月5日時点で Pending(審査中)

この資料に書かれているのは、3つの入れ子構造です。いちばん外の本体、その中の水をためる部分、さらにその中の土を入れる部分。この順に収まっています。

外から見える形については、意匠登録も2件あります(出典:意匠1・意匠2。登録番号は記事末の出典一覧に書きました)。

① 本体顔の画面と基板が入る ② 水をためる部分水位センサーが水に届く ③ 土を入れる部分土の湿りセンサーが土に触れる 水の面ここから下が水 特許資料の記述をもとにした模式図です。寸法や形を測ったものではありません。
3つの入れ子を横から見た模式図。土に触れる位置と、水をためる位置が別であることを示しています。

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水のやり方は、資料によって書き方が違う

ここは注意して読んでください。特許資料には、水をためる部分に水位センサーと水ポンプがある、と書かれています。水位が設定より下がると、制御基板がポンプを動かして水を根元へ送る。そういう仕組みです(段落0054)。

いっぽう、日本の代理店の製品ページには、機器が自動で水をやるという説明はありません。書かれているのは「水のやり過ぎや水不足を心配しなくてよい」という効果だけです。読むかぎり、表情で知らせて、人が内側の鉢へ水を入れる流れになっています。

特許は、ある実施形態(こう作る、という一例)の設計を書いた資料です。販売されている製品がその通りに動く根拠にはなりません。このお部屋の個体が、ポンプで水を送っているのかどうかは確認できていません(要確認)。このサイトでは、タンクの水位が減ったことと、根が水を吸ったことを別に扱っています。

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「のどがかわいた」は、2つのセンサーの合議で決まる

特許資料には、水不足の判定についても具体的な記述があります。水量センサーと土壌湿度センサー、その両方から水不足の信号が来たときに、のどがかわいた表情を出す(段落0102)。片方だけでは「のどがかわいた」にしない、という考え方です。

これは、このサイトが観測を読むときの姿勢と重なります。タンクが空でも土が十分に湿っていれば、水不足とは言えません。詳しくは水の観察で扱っています。

  • 水の量のセンサー:タンクにどれだけ水が残っているか
  • 土の湿りのセンサー:土がどれくらい湿っているか
  • この2つがそろったときに、のどがかわいた表情になる

ただし、特許資料にはしきい値の数字が書かれていません。「何%を下回ったら」という境界は、どの資料からも確認できていません(要確認)。

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センサーが返す値と、その範囲

このお部屋は、機器の値をクラウド経由で受け取って保存しています。下の表の範囲は、Tuya のデバイスモデル取得APIでこの機器の定義を問い合わせて得たものです。ドキュメントのページに書かれている値ではないので、同じ手順を踏まないと確かめられません。

このお部屋が受け取っている値と、仕様上の範囲
名前 測るもの 仕様上の範囲 このサイトでの扱い
土の湿り 土側のセンサーが返す参考値 0〜100% 体積含水率として扱えるかは未確認
水位 タンクの水量 0〜200 ml 実際に記録された上限は80 ml
需水状態 機器自身の水の要求ぐあい 0〜100 生の値はこのサイトに届いていない。受け取れているのはラベルだけ
照度 センサー位置の明るさ lux PPFDへは正確に換算できない
温度・湿度 センサー付近の空気 ℃/% 葉そのものの温度ではない

このうち「需水状態」には注意が必要です。機器の仕様では0〜100の数値です。ところが、このサイトに届いている観測データには、この生の値が1件も入っていません(18,559件を確認、2026年10月6日時点)。届いているのは「吸水中」「未照合」といったラベルだけです。受け取る側に保存の仕組みは入れてありますが、配信元が送っていないため、まだ使えていません(要確認)。

センサーの数については、資料どうしで食い違っています。特許資料には、符号つきで8つ並んでいます。

  • 振動センサー(符号1421)
  • 水量センサー(符号1422)
  • 土壌湿度センサー(符号1423)
  • タッチセンサー(符号1424)
  • 温度センサー(符号1425)
  • 空気湿度センサー(符号1426)
  • 光センサー(符号1427)
  • 植物タッチセンサー(符号1428)

いっぽう報道は5つ、代理店のページは5種類、海外の販売店のページには「9つ」とあります。挙げている中身も違います。報道は水位・土壌水分・空気湿度・光・温度。代理店は土壌水分・光・タッチ・振動・環境音です。数え方の基準も、どの機種の話かも示されていません。そこでこのサイトでは、実際に受け取れている項目だけを上の表に書いています。

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土の湿りは、機器が自分で較正している

メーカーのヘルプには、土の湿りセンサーの較正(センサーの目盛り合わせ)についての説明があります。Ivy Gen 2 のセンサーは、植物や土の種類に合わせて自動で適応する設計で、手動の較正は要らないとされています。

はじめて使うとき、土の湿りの状態は「Uncalibrated(未較正)」と表示されます。センサーが実際の土と植物の環境を学習する時間が必要なためで、その学習にはおよそ1〜2回の給水サイクルがかかるとあります。較正は背景で自動的に進み、利用者が操作する必要はありません。出典:PlantsIO のヘルプ。

ただし、較正が終わったあとの100%がどんな状態を指すのかは、この説明からは分かりません。この個体の較正がいつ終わったのか、いまどの状態なのかも確認できていません(要確認)。だからこのサイトでは、土の湿りの表示値を土の体積に対する水の割合とは同一視していません。

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受け取れている値から、どこまで言える?

このお部屋が持っているのは、2026年6月28日から続く保存観測と、成長日記の写真です。言えるのは、機器が返した値の履歴と、その値がどう動いたかまでです。

たとえば2026年9月19日17:00:02の記録は、水位0 ml・土の湿り100%・温度25.6℃でした。異なるセンサーの報告なので、数字が食い違っていても矛盾ではありません。くわしくは水の観察と観測のことばで説明しています。実際の履歴は観測の記録で見られます。

逆に言えないのは、機器の内部でいま何が起きているか、です。特許資料に書かれた仕組みは、この個体で確かめた動作ではありません。

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測っていないもの

  • ポンプの有無と、その動作履歴
  • 水不足と判定するしきい値(どの資料にも数字がない)
  • 較正が終わったあとの100%が、どんな状態を指すのか
  • 需水状態の生の値(配信元が送っていない)
  • この個体の較正がいつ終わったのか、いまどの状態なのか
  • センサーの型番、校正日、設置位置の寸法
  • センサーが検知している土の範囲
  • PPFD(照度は人の目の感度に合わせた単位)
  • 葉そのものの温度

だから、このサイトは機器の表情を「正解」として扱いません。表情は機器の判定で、観測値はその材料です。どちらも、植物の健康を断定するものではありません。

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この記事の出典

本文では短い名前で示しています。正式な題名と発行元はこちらです。すべて2026年10月6日に発行元のページで確認しました。

  1. Makuake「スマートプランター Ivy(アイビー)」プロジェクトページ(実行者 Real style)
  2. Forbes JAPAN「植物の“気持ち”がわかるスマートプランター」2023年1月
  3. US20250374876A1「Intelligent Maintenance Planter」出願番号 US18/740,366、発明者 Gaoran SUN・Weikang XIN・Zhe Zhang、出願人 Wuxi Coast Redwood IoT Technology Development Co., Ltd
  4. 意匠 EM150862100001S(Wuxi PlantsIO Technology Co., Ltd.)
  5. 意匠 EM151081370001S(Wuxi PlantsIO Technology Co., Ltd.)
  6. Tuya 開発者ドキュメント「Device model」(デバイスモデル取得API)
  7. PlantsIO ヘルプ「Why does the soil moisture status show Uncalibrated?」

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まとめ:表情は機器の判定、観測値はその材料

この記事で、どこまで言えるか
区分 内容
記録で確かめたこと このお部屋が受け取れているのは、土の湿り(0〜100%)、水位(0〜200 ml、実測の上限は80)、需水状態(0〜100)、照度、温度・湿度です。2026年9月19日17:00:02には、水位0 ml・土の湿り100%・温度25.6℃が同時に記録されました。
出典から言えること 特許 US20250374876A1 には、本体・水をためる部分・土を入れる部分という3つの入れ子構造、水位センサーと水ポンプ、そして「水の量のセンサーと土の湿りのセンサーの両方から水不足の信号を受け取ったときに表情を出す」仕組みが書かれています。
資料どうしが食い違うこと 給水のしかた(特許はポンプ、代理店の製品ページは人が水を入れる説明)。センサーの数(報道5つ、代理店5種類、販売店9つ)。表情の数(70以上/70種類/100以上)。一方を正解としません。
測っていないこと ポンプの有無と動作履歴。水不足と判定するしきい値(どの資料にも数字がない)。較正が終わったあとの100%が指す状態と、この個体の較正の進み具合。センサーの型番・校正日・設置位置の寸法。PPFD。葉そのものの温度。

表情は機器の判定で、観測値はその材料です。特許に書かれた仕組みは、この個体で確かめた動作ではありません。

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