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バジルのDLIと照度の記録|しおれる理由を光・温度・湿度に分ける

記録・編集:WEB先案内 · 公開 2026年9月23日 · 更新

日差しが葉と鉢に落ちる温室のバジルのイラスト
記事のテーマを表すイメージ
読み始める前に

1日の光の合計と、ある時刻の光・温湿度は別の情報です。合計値だけで、その瞬間の環境を判断しないようにします。

この記事が使う観測記録

教材データ:2026年9月23日時点の観測12,359件(6月28日〜9月23日)。この記事で使う数値は9月21日と22日の記録です。葉の姿は、同じ日にお世話をしている人が観察したものです。

DLIは「1日の合計」

DLI(Daily Light Integral)は、植物が1日に受けた光合成有効放射の合計量です。単位は mol/m²/日。その瞬間の光の強さと、当たっていた時間の積み重ねで決まります。雨量計にたまる雨の量にたとえられる指標です。出典:パデュー大学エクステンション HO-238-W「Measuring Daily Light Integral in a Greenhouse」

このお部屋のグラフでは、DLIの記録値を「光の積算」として表示し、生育期の目安帯を12〜18 mol/m²/日に設定しています。研究を参考にした運用目標であり、すべての品種で最適と実証された境界ではありません。

1日の合計と、その瞬間の高さ

弱強0時6時12時18時瞬間の高さ

光の強さ

塗った面積が1日の合計(DLI)、縦の高さがその瞬間の強さです。面積が同じでも、高さの出方は日によって違います。縦の目盛りは強弱の向きだけを示していて、数値は入れていません。図は考え方を示す模式で、実測値ではありません。

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9月21日と22日の記録

2日間の記録(DLIは記録値の最大)
DLI 温度 照度の最大 10〜13時の平均
9月21日 10.5 22.7〜40.4℃ 54,607 lux以上 29.2℃/61%
9月22日 10.5 20.4〜35.8℃ 26,693 lux 25.9℃/63.9%

DLIの記録値と、目安帯12〜18

目安帯 12〜180102010.59月21日10.59月22日

DLIの記録値(mol/m²/日)

どちらの日も目安帯の下限12に届いていません。それでも温度は40℃を超え、照度は5万luxを超えた時間がありました。

どちらの日も、DLIの記録値は目安帯の下限12に届いていません。それでも、温度が40℃を超えた時間や、照度が5万luxを超えた時間がありました。光の積算と温度を重ねて見る →

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合計が足りなくても、瞬間の負荷は大きいことがある

9月22日11:00の記録は、温度27.3℃・湿度76%・照度6,147 lux・土の湿り100%でした。この日の午前、大きな葉ほど下を向く姿が観察されています。新芽は元気で、葉の色は緑のまま、黄変や葉焼けは目立ちませんでした。

葉が垂れる理由のひとつが蒸散です。葉から水蒸気として出ていく水が、根から吸う水を一時的に上回ると、土が湿っていても葉は垂れて見えます。日ざしが強い・気温が高い・空気が乾いていると、蒸散は増えます。出典:ウィスコンシン大学エクステンション「Reasons Why Plants Wilt」

つまり、DLIは「1日でどれだけ光を受けたか」を見る目安、その瞬間の光の強さ・気温・湿度は「いまどれだけ負荷がかかっているか」を見る目安です。役割が違うので、分けて読みます。

合計が足りない日と、暑かった日。ぼくの中では、この2つは別々に起きているんだ。ひとつの数字にまとめる前に、両方を見てほしいな。

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このお部屋で測っていないもの

PPFD(その瞬間に届く光合成有効光量子束密度)と葉温は測定していません。グラフの照度はlux、つまり人の目の感度に合わせた単位で、そのままPPFDには換算できません。同じluxでも、光源の種類によって植物が受け取る光の量は変わります。DLIの記録値についても、機器がどう集計しているかは未確認のまま使っています。

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次の観察

葉が垂れて見えた時刻をメモして、同じ時間帯の温度・湿度・照度を見比べてみましょう。夕方や翌朝に葉が戻るかどうかも手がかりになります。土がしっかり乾いている、新芽までぐったりしている、葉が黄色い・茶色いときは、水切れや根のトラブルも考えられます。葉の見た目だけで判断せず、土の状態と合わせて確かめてください。

温度と湿度を重ねて見る →

持ち帰る知識:DLIは1日の合計、光の強さ・気温・湿度はその瞬間の負荷。合計と瞬間を分けて読むと、同じ記録から見えることが増えます。

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本文の比較日をグラフで開く

7日表示のリンクにも本文の日付を基準日時として設定しました。1日ずつ確かめるときは次のリンクを使えます。

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実際の記録で確かめる

9月21日の全体写真を添えます。本文で扱う9月22日11時の葉の姿と同一時刻ではありません。写真の葉の向きだけから、しおれの原因を確定していません。

黒い拡張ポットから茎が上へ伸び、右側へ分かれる枝と複数の葉が見えます。横には測距器が置かれています。
2026-09-21の記録。黒い拡張ポットから茎が上へ伸び、右側へ分かれる枝と複数の葉が見えます。横には測距器が置かれています。 この写真の日記を読む

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まとめ:1日の合計と、その瞬間は別に読む

この記事で、どこまで言えるか
区分 内容
記録で確かめたこと 9月21日はDLIの記録値10.5・温度22.7〜40.4℃・最大54,607 lux以上(センサーの上限)、9月22日は10.5・20.4〜35.8℃・26,693 luxでした。どちらも目安帯の下限12に届いていません。それでも温度が40℃を超えた時間や、照度が5万luxを超えた時間がありました。9月22日11:00は温度27.3℃・湿度76%・照度6,147 lux・土の湿り100%で、同日の午前に大きな葉ほど下を向く姿が観察されています。
出典から言えること DLIは1日に受けた光合成有効放射の合計量です。葉から水蒸気として出ていく水が根から吸う水を一時的に上回ると、土が湿っていても葉は垂れて見えます。日ざしが強い・気温が高い・空気が乾いていると蒸散は増えます。
仮説のままのこと 9月22日の午前に葉が下を向いた原因。新芽は元気で、葉の色は緑のまま、黄変や葉焼けは目立ちませんでした。
測っていないこと PPFDと葉温。DLIの記録値について、機器がどう集計しているか。

DLIは1日の合計を見る目安、光の強さ・気温・湿度はその瞬間の負荷を見る目安です。役割が違うので、ひとつの数字にまとめる前に両方を見ます。

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この疑問から、次に読む

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