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バジルの光は何時間?照射時間・照度・DLIの違い

記録・編集:WEB先案内 · 公開 2026年9月19日 · 更新

窓からの光を受ける鉢植えのバジルのイラスト
記事のテーマを表すイメージ
読み始める前に

照らした時間だけでは、植物が受けた光の量は分かりません。明るさと時間を合わせて見ることが出発点です。

この記事が使う観測記録

教材データ:2026年9月19日取り込み。観測11,292件(6月28日〜9月19日17:00)、成長日記38件(6月28日〜9月10日)。以下はこの時点の記録です。

2日間の記録を比べる

23:50:01時点の記録
1,000 lux以上の推定時間 DLIの記録値
9月17日 15.33 時間 8.041
9月18日 16.17 時間 9.303

明るかった時間と、受けた光の量

小大15.33時間8.04 mol9月17日16.17時間9.30 mol9月18日

1,000 lux以上だった時間(時間)DLIの記録値(mol/m²/日)

左右の棒は単位が違うので、高さどうしを直接くらべることはできません。青は時間、緑はmol/m²/日です。それぞれの日の中で見ると、明るい時間は0.84時間(約5%)しか増えていないのに、DLIの記録値は1.26(約16%)増えています。時間の伸びだけでは、光の量の伸びを説明できません。

有効な観測間隔の合計は、どちらも約23.83時間でした。照射時間は30分以内の観測間隔だけを対象に、直前の照度が続くものとして計算しています。自然光とライトは区別していません。最終観測後の時間も含めないため、完全な24時間の実測値ではありません。

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明るさ・時間・光量を分けよう

植物が光合成に使えるのは、波長がおよそ400〜700 nmの光合成有効放射(PAR)です。その瞬間の強さをPPFD(μmol/m²/秒)、1日ぶんを時間で積み上げた量をDLI(mol/m²/日)と呼びます。DLIはPPFDを1日にわたって積分した量です。

いっぽう lux は、人の目の感度(比視感度)で波長ごとに重みづけした単位です。緑色付近を重く、赤や青を軽く数えるため、同じluxでも光源のスペクトルが違えばPPFDは変わります。スペクトルが分からないかぎり、luxからPPFDへ正確に換算することはできません。

luxはその時点の明るさ、照射時間は設定した明るさ以上だった時間、DLIは1日あたりに受ける光子量を表す指標です。今回の照射時間は1,000 luxでも10,000 luxでも、同じ10分間なら10分として数えます。長く明るくても、強い光を受けた日と同じ光量になるとは限りません。

照射時間とDLIを重ねて見る →

3つの数字の関係

  1. lux:人の目の感度で重みづけした明るさ
  2. PPFD:400〜700 nmの光子の強さ(μmol/m²/秒)
  3. DLI:PPFDを1日ぶん積み上げた量(mol/m²/日)
luxは人の目に合わせた単位、PPFDは光合成に効く波長の光子の強さ、DLIはそれを1日ぶん積み上げた量です。段が違うので、そのままでは行き来できません。

「何時間明るかった?」だけだと、ぼくが受けた光の量は分からないんだ。強さと時間、両方を見てね。

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バジルの目安帯をどう使う?

現在のDLI目安帯は12〜18 mol/m²/日です。研究を参考に設定した生育期の運用目標で、全品種で最適と実証された境界ではありません。上の2時点の値は目安の下限より小さいですが、それだけで生育不良や照明追加の必要性を決めることはできません。

2024年のバジル研究でも、同じDLI12.96で照射の強さと時間を変えると生育結果が異なりました。光量の合計だけでなく、光の当て方にも目を向けましょう。研究を読む(BMC Plant Biology, 2024)

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日付が変わったら、すぐゼロになる?

9月18日0:00:01のDLI記録は8.041、9月19日0:00:01は9.303でした。少なくともこのデータでは、日付が変わった瞬間にゼロへ戻っていません。機器のリセット時刻・集計仕様は未確認です。日別最大値をそのまま「その日の確定DLI」とせず、時刻付きの記録値として読みます。

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次の観察

まず直近7日のグラフを開き、明るい時間が続く部分とDLIが増える部分を探します。照明や置き場所を変えたときは時刻を記録し、写真の変化も追いましょう。9月19日は17時までの途中データなので、前日の一日分と単純比較しないようにします。

持ち帰る知識:光は「どれくらい明るいか」「何時間か」「合計でどれだけか」を分けて読むと、お世話を考える材料になります。

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本文の比較日をグラフで開く

7日表示のリンクにも本文の日付を基準日時として設定しました。1日ずつ確かめるときは次のリンクを使えます。

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実際の記録で確かめる

掲載済みの日記写真を2026年10月2日に見直しました。日付は日記の記録日です。撮影の距離・角度・光が異なるため、写る大きさや色の差だけから生育効果を計算していません。

バジルの上に丸い照明があり、曲がる支持部が右側へ伸びています。葉は照明の下にまとまっています。
2026-07-19の記録。バジルの上に丸い照明があり、曲がる支持部が右側へ伸びています。葉は照明の下にまとまっています。 この写真の日記を読む
反射材で囲まれた空間の中にIvyが置かれ、その上に丸い照明が見えます。
2026-07-20の記録。反射材で囲まれた空間の中にIvyが置かれ、その上に丸い照明が見えます。 この写真の日記を読む

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まとめ:明るさ・時間・合計を分けて読む

この記事で、どこまで言えるか
区分 内容
記録で確かめたこと 23:50:01時点で、9月17日は1,000 lux以上が15.33時間・DLIの記録値8.041、9月18日は16.17時間・9.303でした。有効な観測間隔の合計はどちらも約23.83時間です。また9月18日0:00:01のDLIは8.041、9月19日0:00:01は9.303で、日付が変わった瞬間にゼロへ戻っていません。
出典から言えること 光合成に使えるのは波長およそ400〜700 nmの光合成有効放射です。PPFDはその瞬間の強さ、DLIはそれを1日にわたって積分した量です。luxは人の目の感度で重みづけした単位なので、光源のスペクトルが分からないかぎりPPFDへ正確に換算できません。DLIが12.96で同じでも、照射の強さと時間を変えると生育結果は異なりました。
仮説のままのこと DLIの目安帯12〜18は研究を参考に設定した運用目標で、全品種で最適と実証された境界ではありません。目安の下限を下回っただけで、生育不良や照明追加の必要性は決められません。
測っていないこと 機器のリセット時刻と集計の仕様。自然光とライトの区別。最終観測より後の時間。

光は「どれくらい明るいか」「何時間か」「合計でどれだけか」を分けて読みます。長く明るくても、強い光を受けた日と同じ光量になるとは限りません。

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この疑問から、次に読む

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